固定種野菜の、アロイトマト🍅とワーンミニトマト🍅、
伝統野菜の奥武蔵地這胡瓜🥒、旭大和西瓜🍉、泉州絹皮水茄子🍆の種取りを行いました。
固定種の種取りに興味ある方の参考になれば幸いです。
遺伝的に安定している固定種は、種取りをして次の作付けに種を用いることが
できます。そのように代々受け継がれてきた種について、伝統野菜と呼ばれます。
地方ごとに、独自の進化を遂げて品種が固定され、ご当地野菜として有名な
野菜が多くあることはご存じかと思います。
比較的近年固定された品種については伝統野菜とはまだ言えないので”固定種”と表現しています。
今日は、きらり農園で栽培している固定種と伝統野菜の種取りの様子をお伝えします。
まずは、アロイトマト🍅から。
【手順】
- 樹上完熟させる
- 収穫後2週間程度追熟させる
- 種子(ゼリーごと)を取り出し、ビンで数日発酵させる
- 水洗いし、水に浮く種は捨て沈んだ種を選別する
- 数日干して乾燥→完成!!
ワーンミニトマト🍅も同じ手順です。
発酵の様子。
ちなみに瓶の蓋は載せているだけです。
発酵後の種選別。沈んだ種(充実した種)のみを選別。
初めからボールのなかにザルを入れておけば浮いた種を除いて
種選別完了。
ポイントは、種を発酵させることで、雑菌を死滅させ丈夫な種を残せます。
先人の知恵ですね~。
ちなみに、野菜の発酵は漬物で利用しています。実は野菜には乳酸菌が表面に
ついているので、シンプルに塩3%の食塩水に漬けるだけの方法が最も簡単で、
以外と美味しいです。ミョウバン他の添加物入れない家庭用では
野菜表面の色は抜けますが。。
野菜の表面の乳酸菌が増殖し(他の雑菌は死滅し)漬物になります。
食塩水の中でも発酵する乳酸菌は強いので、それを食べることで、
乳酸菌を腸まで届けることができます! 現代も”腸活”がにわかに流行って
いますが、実は昔から漬物で日本人は”腸活”していたのですね~。
温故知新というか、昔の先人の知恵は凄いですね。
こちらは、ぬかに塩などを入れたぬか漬け。
種の話に戻って、、、
種どりした種は、湿気に注意して保管(乾燥剤と共に冷蔵庫保存など)すれば
来年の作付けに使えます。固定種はその土地(環境)で種取りを続ければ、
環境(土、気温、湿度、日照の推移など)にあった品種に段々となっていくので
(馴染む)、”My 品種” を育成する感覚になり、そのような楽しみもあります!
続いて奥武蔵地這胡瓜🥒について、
- 完熟させる(こちらは地這なので、”地面で”ですね)
- 1週間程度追熟させる
- 中の種を切らないよう縦に切り込みを入れて指で割る
- 種をスプーンなどで取り出して瓶に入れて数日発酵させる
- 水洗いし、沈んだ種を乾かす。→完成!!
アロイトマトの時とほどんど同じ手順です。
🍉西瓜については、食べてぷぷぷ~としたアレを使います。
ポイントは完熟したおいしい🍉西瓜からとること。
今回の種取りした種の比較はこちら
ではまた!
コメント